合わせシンバル(クラッシュシンバル)についてはズィルを参照。
ジルジャン(ゲーム内ではジルジャー)。 世界的に有名で400年経った今も世界最大規模のシンバルメーカー。
スプラが持つのも合わせシンバルであるのだが、スキル名「ジルジャー・スプラッシュ」や「スプラ」という名前から
合わせシンバルの中でもズィルが持つ「クラッシュシンバル」より一回り小さい「スプラッシュシンバル」がモチーフだと思われる。
(でも立ち絵で持ってる楽器のサイズは ズィルがスプラッシュ、スプラがクラッシュ と逆)
スプラッシュシンバルは大凡6~10インチ、一般的なシンバルであるクラッシュシンバルの14~18インチより小さめ。
またスプラッシュシンバルは合わせシンバルで使うよりも他のクラッシュシンバルと重ねて使うような吊りシンバルの方が多い。
サイズ丈が小さい ということは当然鳴る音も高く「スプラッシュ(水はね)」のような高めでやや軽いハネる音が出る。
ジルジャンの圧倒的シェアとその存在感
ズィルのページでも解説されているが「シンバルメーカーの大半の祖先はジルジャン」であり
他楽器メーカーもあるがジルジャンのシェア率が圧倒的であるため「(合わせ)シンバルの9割以上はジルジャン起源」と言っても過言ではない。
メーカーをジルシャンだけに絞っても「合わせシンバルでジルジャン以外を見たことがない」という人も居る程の圧倒的。
日本の楽器メーカーの王道ヤマハですらジルジャンから輸入販売をしているぐらいとそのシェア率を窺い知れるだろう。
その為、ジルジャン以外の合わせシンバルを持ってたらかなり珍しがられるぐらい。
400年前から存在する ということは作曲家が執筆している頃には存在していたケースもあり、楽器の使用率は意外と高い。
特に「ワーグナー(リカルダ・ワーグナー)」の曲にはわざわざ「ジルジャンのシンバルを使用すること」と書かれていた程であり
執筆当時でも各作曲家を始め楽団からも高い評価を受けていた。
その他も一応あるにはある。 が、それでもWUHANやZENNといった中国起源の流れでできた所でありシンバルの得意分野が異なってる。
(中国起源のものは「チャイニーズシンバル」に分類され、これに限ってはジルジャンでのシェア率は高くない)
無論ジルジャンのシンバルが安いからこのシェア率を持っている訳ではなく、むしろ他社シンバルと比べて高値。
それでも400年以上の経験と多すぎる実績を持ったその音は昔も今も証明され、これからも衰えることはないだろう。
錬金術士
スプラが言う「ジルジャー一族の一番最初は錬金術士だった」という話は割と本当である。
「ジルジャン」というシンバル会社の大元を辿るとオスマン帝国の「アべディス1世」にたどり着く。
そのアベディス1世の父親はオスマン帝国の錬金術士としてお抱えで、アベディス1世は金属工だったという。 本人じゃないとか言うな
その後アベディス1世は独自の金属配合で当時ありえないレベルの薄さと硬度、音の力強さを両立したシンバルを生み出し
皇帝から感謝の意として「オスマン皇室御用達シンバル職人」として「ジルジャン」という名前を授かる事となった。
しかしその後問題となったのは「独自の金属配合と加工技術」。これが直系の長男に対して継承していく形を掟としていたが
ある時を境に「継承先が幼すぎる」ので崩れてしまい、その技術を残す形で別のシンバル会社を作ることになる。
その後も欧米に会社を移す際に残った人で会社ができたり、ある工場を閉めた時に残った人で会社ができたり となって
今のような「大元はジルジャン」のシンバルメーカーが複数できたのである。 これを辿っていけばスプラの夢も叶うかもしれない。
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