C・モンテヴェルディ のバックアップ(No.7)

クラウディオ・モンテヴェルディ（1567-1643)
音楽史上のルネサンス期からバロック期にかけて、声楽曲を中心にして活躍した作曲家。
イタリアのクレモナに生まれ、わずか15歳で<宗教曲集>を出版している。1613年からはヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の学長に就任した。

モンテヴェルディは当時としては大胆に不協和音を使い、音楽の一般的な規則から外れるとの批判を受けた。これに対し、モンテヴェルディは言葉の表現を優先する場合は、その規則をあえて逸脱することもあると言い、以前の作曲法を「第一の作曲法」、自分の作曲法を「第二の作曲法」とした。

モンテヴェルディは誕生したばかりのオペラに目を付け、1607年に《オルフェオ》を作曲する。《オルフェオ》では登場人物を描き分ける伴奏楽器の割り振り、登場人物が死亡する場面で突然の転調などがなされており、後年のオペラに多くの影響を与えた。また、1624年に初演された《タンクレディとクロリンダの戦い》はヴァイオリンのピッツィカート、トレモロを使用した最初の作品である。
ちなみに、晩年作曲したオペラ《ポッペアの戴冠》（1642)はネロとポッペアの不倫の話であり、モンテヴェルディはそれを75歳で作曲したことになる。