ラインハルト・カイザー (1674-1739) 声は堀川さんではない
ドイツの作家で歌劇を中心に作曲。 その腕前はヘンデルやテレマンに並ぶ程とも言われていたが
肝心の作品は長年忘れられており、今では曲・人物ともに知られている存在とは言い難い。
日本では諸事情で別の存在が先に出てくるのではないだろうか (これに関しては後記)
代表曲はスキル名でもある歌劇「クロイソス」等
生涯
父親(ゴットフリート・カイザー)がオルガン奏者だったのだが、父親以外のオルガニストから音楽の教育を受けている。
宮廷作曲家となったラインハルトはオペラの研究をしていき、同時期に作曲した「アルカディアのバシリウス」が大成功している。
この頃は絶好調だったようで歌劇にとどまらず様々なカテゴリの楽曲を作っていた。
ハンブルクとコペンハーゲンを行き来しながら専属の作曲家を努めており、人気が高い作家だったのだが
ハンブルクでかつて所属していた歌劇場の運営が変化しておりこの影響で絶好調だった頃の活動はできなくなってしまった。
その後はあまり作曲をしておらず、歌劇ではなく宗教曲を手掛けていた。
日本における元ネタと知名度の事情
上記の通り「ラインハルト・カイザー」は知られている作家とは言い難い。
特に日本では「スカートの中の大将」の方を先に思い浮かんだ人が多いと思われる。 実際検索掛けるとそっちが多くヒットする。
実際このキャラの元ネタも「ラインハルト・カイザー」だったりする。
(実際の所カイザーの意味合いが異なっており、こちらは「皇帝」のカイザー。 名前はラインハルトのみ)
スカートの中の大将の方で採用されたのは「名前」のみ。 (あちらのキャラ名は1名を除いて偉人の名から取られている)
人格の設定等はアレクサンドロスやナポレオン等からネタを採用されている。
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| | テレマンとの関係ついて
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作中でも言われているがテレマンとは最後まで良好な友人関係を築いていたといわれている。
実際テレマンがドイツにきた理由の一つとしてラインハルト・カイザーがあったと言われているほどである。
初期実装だったらハイドン・モーツァルトと並ぶ第二の塔がたっていたかもしれない
テレマンがくるまでにドイツにおける音楽の地盤固めを行い、ヘンゼルの才能を見出すなど、ドイツ音楽の後世に多大な貢献をした人物である。
ドイツ音楽の成功は当時の背景を考えれば、彼無しでは語れないだろう。
でもサボり屋?
ちなみにラケシスがテレマンがワーカーホリックなため、自身はサボれている・・・というような発言をしていたが、これは実際のエピソードに基づくもの。
ラインハルト・カイザーは自身のオペラを演じていた拠点を失ってしまい、自身の活動拠点であったハンブルグを離れて、様々な地方を仕事を求めて点々とする。
その後なんやかんやあって、ハンブルグに戻ってきたが、そこでは既に自身の栄光は亡くなりテレマンが一世を風靡していた。
そんな中でテレマンはカイザーが仕事につけるように、カイザーの知名度が取り戻せるように・・・かは知らないがカイザーのオペラをいくつも上演している。
実際そのおかげか、その後は数曲のオペラを作りつつも、メインでは宗教曲などを作成し、余生を過ごした。
お笑い芸人の奥さんのようだ
というわけで、ラインハルト・カイザー自体はお金儲けが好きだったのか、仕事が好きだったのかは定かではないが、自身が働くためには色々と努力している人であったりはするので、サボり好きというわけではない。
どれも不幸にも実を結ばなかったり、すぐ途絶えてしまったりするというだけである。
わたしにあった仕事がない以上、仕方あるまい!
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