カスタネット(castanets)は、体鳴楽器に分類される木製の打楽器である。
スペイン語で「栗」を意味するカスターニャ(castaña)に由来している。ギリシャでクリの木で作られたから、形がクリの実に似ているからとも言われている。
掌に納まる大きさの丸い貝型の木片を二枚打ち合わせることによって音を出す。
教育用カスタネットは、カスタネットを元に日本の舞踏家、千葉躬春(みはる)が考案したミハルスを参考に
白桜社がカスタネットを改良したものである。
材質は当初は桜だったが、カエデを使用するようになり、現在ではブナが用いられている。
赤と青に塗り分けられた円形の二枚の木片をゴム紐で繋いだもので、本来のカスタネットと違い通常は開いた状態である。
手で叩いて閉じるだけで簡単に音が鳴るため幼児の教育用に用いられている。
ちなみに赤が女の子、青が男の子を表しているらしいのだが、突起があるのはだいたい赤い方である。
教育用カスタネット=ミハルスとする説があるが、実際には前述のとおりミハルスを元に作られたカスタネットであり、ミハルス=教育用カスタネットではない。
(ミハルスは蝶番で繋がっており、外側の差込口に指を入れて開閉させる)
カスタネットはなぜ赤と青なの?
NHKの「チコちゃんに叱られる」でもやってたが、その理由は「業者さんが面倒だったから」である。
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