オンシジューム のバックアップ(No.30)

スキル名「ブラッディ・メロディカ」は花騎士でのスキル「ブラッディ・マスカレード」から取っていると思われるが、スキルの演出は彼女の別バージョンであるオンシジューム(フォスの花嫁)【通称:嫁オンシ】のものに近い。
ちなみにスキル発動のときに現れるアリのような生物は「マイドアリ」と呼ぶ。
元はフラワーナイトガールにおける敵キャラである害虫の一種だったが、その中の一体をオンシジュームがお供として連れている。
(その経緯についてはフラワーナイトガールのwikiに参照)

フラワーナイトガールにおける「花騎士」は花の名を有し、世界の根幹「世界花」の加護を受け、害虫と戦える力を持っている女の子達の総称。つまるところ擬人化ではなく人間。
一方ガルシンにおけるオンシジュームは彼女の自己紹介の通り、オンシジュームの花が音楽の力で人の形になったもの。
要は擬人化そのものである。
なおきっかけはアンリと指揮者が野原で練習していたとき、偶然にその場で咲いていたオンシジュームに音楽を聞かせたこと。
この経緯からかアンリと仲がいい模様。

中南米原産のラン科オンシジューム属、いわゆる洋ランの植物で数多くの野生種・原種と園芸用の交配種が存在し生花などにも用いられる…のだが、詳しい説明はコラボ元のWikiやWikipediaの該当ページを参照してもらいたい。
元ネタである花が踊る女性の姿に見えるので「ダンシング・レディ」の別名を持ち、その実花とそっくりのイメージ、デザインと評判のキャラクターだが、
ガールズシンフォニー版のオンシジュームは服装や装飾においてよく見ると結構な変更があり、服は中世風のドレスに近くフリルやリボン、レース多めで肩のあたりが膨らむスリーブデザインに、足元は脚冑からブーツに、そして武器の双短剣は “鍵盤ハーモニカ” になっている。

この鍵盤ハーモニカ、日本には多くの商標が存在し、ピアニカ・メロディオンなどの呼称も一般的で幼稚園教育などにも取り入れられていることから馴染み深く感じる人も多いだろう。
この楽器の利点は、ピアノ式鍵盤によって(種類によっては上級者向けのボタン式鍵盤のものもあるが)初心者でも安定して決まった音程を出すことができ、メロディ演奏も和音によるハーモニー演奏も行えること、それに息の調節によって音に強弱をもたせメリハリを付けられることなどが挙げられ、上級者であるプロの演奏家にも愛用される利点があるなかなか奥深い楽器と言える。
実はピアノのように24鍵、27鍵、32鍵、37鍵、44鍵などの鍵数による分類や管弦楽器のようなソプラノ、アルト、バスの音域による種別もある。(オンシジュームが使用しているのは大きさから言ってソプラノ・メロディカだろうか)

その演奏スタイルは大きく分けてホースを使い本体を台において両手で演奏する"卓奏"と短いパイプを鍵盤横に取り付け片手で支え、もう片手で弾く"立奏"の２つ。(オンシジュームはスキル時後者で演奏している)
しかし、その他にも立奏でありながら両手を使い２台を演奏したり、他の楽器と同時に演奏したり(ギターやドラム)、はたまた手を使わず鼻やおでこを使って弾いてみたりと様々にユニークなパフォーマンスを行う演奏家も多く存在し、簡素ながらそんなパフォーマーたちの遊び心をくすぐる楽器なのである。

オンシちゃんの演奏の腕のほどは未知数だが、遊び心いっぱいで自由奔放な彼女らしさと　初心者でも演奏を楽しむ事ができるということの象徴として、この鍵盤ハーモニカという楽器は選ばれたのかもしれない。