ジョゼット・ラモー のバックアップ(No.35)

元ネタはジャン＝フィリップ・ラモー。

l'harmononie fonctionelle(ラルモニー・フォンクシォネル)
フランス語で、機能的和声･･･調性的音楽だけにみられる性質の和声を指す音楽用語。

幼児期は、父親がディジョン大聖堂のオルガニストだった影響でクラヴサン演奏に親しんでいた説が有力だが、元々、法学を学んでおり、はじめ音楽と音楽研究は情熱の対象にすぎなかったとも言われている。

青年時代はイタリアやパリにすごした後、父親の足跡に続いてクレルモン大聖堂の教会オルガニストに就任。
その後パリ、ディジョン、リヨンなどでもオルガニストを務め、1723年よりパリに定住、財務官ラ・ププリニエール家の後援を得る。

少なくとも1733年にクープランが他界するまでには、当時のフランス楽壇の指導的作曲家になっていたと考察されている。
この頃からラモーは専ら歌劇に没頭するように･･･

歌劇でヴォルテール(フランソワ＝マリー・アルエ)と共作しており
中でも《ナヴァールの姫君　La Princesse de Navarre 》によって
ラモーは「フランス王室作曲家」の称号を獲得している。

ヴォルテールの名言

「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」

は有名である。

この名言には続きの逸話があり、実際にはヴォルテールの著作や書簡にはみえず、S・G・タレンタイア（本名：Evelyn Beatrice Hall）の著作『ヴォルテールの友人』（1906年）中の「'I disapprove of what you say, but I will defend to the death your right to say it,' was his attitude now.」の部分翻訳であった。

ドゥニ・ディドロの小説『ラモーの甥』のモデルとして、弟の長男ジャン＝フランソワ・ラモーが元になったとされている。

1722年『和声論　Traite de l'harmonie 』
1726年『音楽理論の新体系　Nouveau systeme de musique theorique 』

最初の音楽理論家として、【根音や転回形といった概念を用いて機能和声法と調性を体系的に理論化した】と言う点で有名に。
ハーモニーという語を和音や和声の意味で用いる習慣も、ラモーから出てきたとも言われている。

音楽史上重要なブフォン論争と呼ばれる論争の中心人物としても有名であり、議論好きもここから来ていると思われる。
1752～54年にパリで巻き起こったこの論争では、ラモーやリュリなどのフランス・オペラ派と、ジャン＝ジャック・ルソーを中心としたイタリア・オペラ派が対立する形でお互いの優劣を争った。