アポロニア（ルイズ・デュードネ） のバックアップ(No.7)

モデルとなった人物はフランス国王ルイ14世（1638 - 1715［在位：1643 - 1715］）。全名はルイ＝デュードネ。
ブルボン朝の最盛期を築き、太陽王の二つ名でも知られる。

国王ルイ13世の長男として生まれ、父の病死によりわずか4歳で王位に就く。
ルイ14世がまだ幼い治世序盤は、ルイ13世時代のリシュリュー枢機卿の任を引き継いだ宰相マザラン枢機卿が政務を担当。
フランスの財政負担となっていた三十年戦争を終結させ、王位交代に乗じた貴族層の反乱（フロンドの乱）を鎮圧して
王権の強化を果たした。

マザラン死後の1661年に親政を開始。中央集権・重商主義を押し進め、フランスの絶対王政を確立した。
「朕は国家なり」の言葉はルイ14世を象徴するものとして有名だが、現在は後世の創作だと考えられている。
1682年にはヴェルサイユ宮殿が完成。ルイ14世は音楽・建築・絵画など、バロック様式芸術の保護者としても重要な存在である。

しかし、スペイン、オランダ、ドイツなど多方面かつ長期の領土拡大戦争による戦費負担と、
豪奢で放埓な王室経営による浪費により、治世晩年にはフランスは深刻な財政難に見舞われた。
崩御後は曽孫のルイ15世が後を継いだが、フランス王室の力は急速に弱まり、ルイ14世の絶頂期から約100年後の
1792年、ルイ16世はフランス革命の中で断頭台に送られ、ブルボン朝は絶えることとなる。
……いずれにせよ、ルイ14世は在位期間72年という欧州王室における最長記録を誇り、歴史を大きく動かした王であることは揺るぎない。

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さて、仕事には真面目で大変な自信家、派手好き女好きでもあったルイ14世は、先述のとおり文化の保護者としても知られる。
特に彼が愛好したのがバレエで、自らもダンサーとして太陽神アポロンに扮して参加したというのは有名な話。
バレエの振興のため、引退したダンサーの生活を保障する年金制度を構築し、なんとこの年金は現在もフランスに存在する。

音楽との係わりで言うと、フランスの民族舞曲に由来するメヌエットを宮廷舞踊に取り入れたことでも知られる。
また、ルイ14世の宮廷楽長として寵愛され権勢を振るったのがジャン＝バティスト・リュリである。
保護を受けた音楽家としては、他にフランソワ・クープランなどが挙げられる。