ルネ【シャルロワ四銃士】 のバックアップ(No.7)

モデルはアレクサンドル・デュマの歴史小説『ダルタニャン物語』の主要人物である三銃士がひとり、アラミス。
アラミスは偽名であり、本名ははっきり明かされていないが、作中でわずかに「ルネ」と呼ばれる場面があり、
これが本名ではないかと推察されている。「デルブレー卿」などとも呼ばれる。

新入りのダルタニャンを除けば、銃士隊の最年少。
元々聖職者を志した神学生であったが、女性関係のトラブルから決闘騒ぎを起こして神学校にいられなくなり、
素性を隠して銃士隊に転がり込んだらしい（本人はあまり前歴について語ろうとしない）。
このため、『三銃士』ではショックを受ける出来事があるごとに「聖職者になりたい」とこぼすのが口癖。

『ダルタニャン物語』は、ルイ13世時代からルイ14世時代にまたがり、
作中時間でも30年間以上にわたる大長編のため、若き日には銃士隊の仲間として友情と結束で結ばれていた4人も、
年齢を重ねるにつれそれぞれの身分や思想の違いから、次第に道を分かつていく。
その中でもアラミスは最も極端で、第2部『二十年後』では念願かなって銃士をやめ僧籍に入り、
さらに第3部『ブラジェロンヌ子爵』では財務大臣ニコラ・フーケにつき、完全に元の主君ルイ14世に反旗を翻す。
最終的にはルイ14世のすり替えを画策（鉄仮面事件）して失敗し、スペインに亡命するがそこでも抜け目なく、
スペイン王室の使者としてフランスに帰りルイ14世と対面するまでに出世している。

三銃士の派生作品では、おしゃれなプレイボーイとして描かれることが多い。
最も極端なのは1987年の『アニメ三銃士』であり、アラミスは男装の麗人という設定。
このアラミスのキャラが人気を博した結果、日本では当時の少年少女が、後年にデュマの原作を知るまで
「アラミスは女性」と思っていた例が多かったとかなんとか。