ベルシュシュ のバックアップ(No.9)

まず「グロッケンシュピール(以降グロッケン)」という名前よりも「鉄琴」の方が馴染みがあるだろう。
しかし一概に鉄琴と言っても大きく2種類あり「グロッケンシュピール」と「ヴィブラフォン」が存在する。
簡単に言えばグロッケンは小さく、鍵盤下にモーターやペダルが付いていない方。　…といっても世間で「鉄琴」といえばこのグロッケンである事が多い。
(ヴィブラフォンはグロッケンより大きく、モーターや消音用のペダルが付いている)

おもちゃの楽器も大まかに言えばこのグロッケンである事が多く、演奏のしやすさや耐久性から子供が扱う楽器としてもよく登場する。
また小型でありながら結構音が出る楽器でもあるため
マーチングの打楽器で「スネア(小太鼓)・バスドラム(大太鼓)・シンバル」の次に「グロッケン(ベルリラも含む)」を思い浮かべる人もいるのでは？

グロッケンはマレットで鉄製の鍵盤を叩いて音を出す楽器ではあるが、そのマレットが硬い事が多い。
その為鋭く大きめの音が出るので下手に強く叩いてしまうと「マレットの先端が割れる」「マレットが折れる」「耳が痛い」という事も。
また鍵盤の性質上音は伸びるので木琴全般のようにロール(同じ鍵盤を連打する事)はほとんどしない。　というかすると耳が痛い。

ベルリラはグロッケンをマーチング用に最適化したもので、子供の頃触ったことが有るはこっち　というのもある。
なおベルリラはグロッケンの一種ではあるが「向き」が90度違っており、グロッケン経験者がベルリラを初演奏しても上手いこと使えない事もある。
こちらは片手はベルリラを握る必要があるため、片手で演奏するスタンスとなる。

なお鍵盤楽器全般に言える事だが「音をだすのは滅茶苦茶簡単」な事から「誰でも扱える楽器」　…と思いきや
「これで曲を演奏する」となると腕の運びやコントロールが事細かに求められるため非常に難しいのがこの系統共通の特徴。
そのせいか、打楽器奏者で幅広く扱える人もいれば「鍵盤打楽器だけは苦手」という人も居る。